このコンテンツを読むに当たっての前提事項
このコンテンツのみならず、受験にまつわる話全般に言えることですが、
赤本や合格体験記などでよく目にする「標準的な問題」や
「基礎・基本」という言葉、
あなたは正しく理解しているでしょうか?
「そんなもの、言葉のままだろう。『標準』ってのは難しくなくて普通だってことで、基礎・基本はホントに簡単な事を指すんだろ?」
なんて思ってませんか?それは大きな誤解です。
これらの「標準」だとか「基本」だとかいう言葉が与えられている問題は、
あくまで大学受験レベルで考えた場合に「標準」であったり、「基本」であったりするだけなんです。
「sin30°の値を覚える」「余弦定理を覚える」なんてことが「基本」だと思っていたら甘すぎます。
これらは受験レベルで言えば常識レベルに当たります。基本ですらない。
基本というのはいわば、「典型的な証明問題を解ける」だとか「この手の問題が来たらこの解法を使う」だとか、
常識を駆使しつつ、少し工夫すれば解ける程度の問題を指すのです。
標準になると、その基本をいくつか組み合わせて、かつある程度の経験がないと解けない程度の問題を指すでしょう。
「標準的な問題」や「基礎・基本」という言葉、
そのまま額面どおりに受け取らないよう注意してください。