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受験の前に知っておく18のこと/08_あてにならない合格体験記 のバックアップ(No.3)



あてにならない合格体験記

 予備校の広告などでよく見る合格体験記。

  • Aさん「私は高校3年生まで部活ばかりであまり勉強せず・・・」
  • Bくん「ボクは勉強といえば授業の予習程度で、家庭学習はぜんぜん・・・」
  • Cさん「高3の6月頃から●●という参考書を使って勉強をはじめました。」
  • Dくん「●●予備校の難関国立大学コースをとって勉強していました。とてもオススメです。」

などなど、合格者の「ありがたい」声をたくさん掲載してあるんですが、
これらの体験記を鵜呑みにして、そのまま真似てしまうことは大変危険です。
 なぜなら、人それぞれの背景というのは全く違うからです。
Aさんは勉強を「あまり」せずと言っていますが、その「あまり」とはどの程度なのでしょう。
あなたが想像しているよりも、Aさんの勉強量はかなり多いかもしれません。
Bくんにも同じことが言えます。
Cさんの使った参考書ですが、必ずしもあなたに合うとは限りません。
もしかしたらあなたにとって全然いけ好かない参考書であるかもしれないのです。
Dくんのとっていた●●予備校の難関国立大学コース、Dくんはかなり推していますが
これとてアナタのレベルにあうかどうかはわかりません。
そもそも●●予備校の雰囲気がアナタに合わない可能性だってあるのです。

 合格体験記は当たり前ですが、成功者の意見しか載せられていません。
Aさんのように高校3年生まで部活ばかりであまり勉強せずにいた人、
Bくんのように勉強といえば授業の予習程度で、家庭学習はぜんぜんだったという人、
Cさんのように高3の6月頃から●●という参考書を使って勉強をはじめた人、
Dくんのように●●予備校の難関国立大学コースをとって勉強していた人、
そんな人たちは他にもたくさんいるでしょう。
そしてその中には、
Aさん、Bくん、Cさん、Dくんのようにはいかず、受験に失敗した人もたくさんいるはずです。

 体験者の話が受験合格に直結するとは限りません。
 しかし、実際の予備校の雰囲気であるとか、参考書の内容であるとか、
具体的な感想を聞くことが出来るというのは大きなメリットです。
なので、安易に真似をしようと思いながら話を聞くのではなく、
あくまで参考程度にとどめておくことを肝に銘じながら聞くことが肝心であると思います。
もちろんそれには、私の体験談も含まれるわけです。