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受験の前に知っておく18のこと/07_「本質を見失う」と評される参考書

Last-modified: 2009-05-23 (土) 05:02:10 (3289d)
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「本質を見失う」と評される参考書

 大手ネットショップ・アマゾンなどの書籍レビューでも良く見かける
「この本は本質を見失わせてしまう」という意見。
その道の専門家・研究者からすればそうなのかもしれませんが、だからといって
全ての受験生が"本質"をつかむ必要があるのでしょうか。
文学部志望の人が数学の"本質"をよく理解する必要がありますか?
法学部志望の人が物理の"本質"をよく理解する必要がありますか?
たとえ理系であったとしても、物理学科や数理学科以外の人が、数学や物理の"本質"をよく心得る必要があるでしょうか。
きっとそれよりも、とにかく実際に数学や物理の知識を実践的に使える事のほうが重要になるでしょう。
なぜなら、実際の製品開発(ソフトウェア開発など)の現場では、「なぜそうなるのか」「これはどういうことなのか」
なんてことはあまり重要視されないからです。
 例えば、これからエアコンのモーターに搭載するソフトウェアを開発しようとしている人に対して、
「"0"とはどういう概念なのか」なんてことを説いても仕方ないですよね。
現場の人間は、sinXはXが十分小さければ sinX ≒ X である、などの「数学的事実」や「物理的事実」を、
「あぁ、そういえばそうだったな。証明は覚えてないけど」程度に覚えているくらいでいいんです。
その事実をうまく使うことができさえすれば。
小学生に盲目的に四則演算を教えてとにかく使えるようにしているのと同じように、
私達も数学や物理の道を進むのでなければ極端な話、使えればいいんですよ、その知識を。
本質を求めるのは、専門の学科・学部の人だけでいいと私は思います。
そもそも、高校レベルの段階で本質をどうこういうのも難しい話であるような気がしますしね。

 なので、参考書のレビューで「本質を見失う」なんて書かれていたとしても、うろたえる事は無いと思います。
本質を理解している人のほうが少ないと思いますから。