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高3から1年で大学合格 -私の体験談と学習方針-/04_受験の天王山・夏休み

Last-modified: 2009-02-02 (月) 18:39:10 (3452d)

問題演習を積み、知識を「使える道具」へ

 最初の長期休暇・夏休みです。
この夏休みはよく「受験の天王山」と言われ、この間にいかに基礎学力を伸ばすかどうかで
目指す大学へと到達できるかどうかが決まるとも言われています。
「なんで天王山って言うのさ」と思ったので調べて見たら、

天王山は古くから京都防衛の軍事的要衝で、1582年(天正10)に羽柴秀吉と明智光秀との間で
あらそわれた山崎の戦では、天王山の占有が秀吉の勝因だったといわれ、「天王山」という語は
勝敗を左右することの例えともなった。
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とのことなので、受験「戦争」と言われるくらいですからこの言葉が使われているんでしょうね。
そしてやはり私自身も、この夏休みでの頑張り具合が受験結果にモロに出てくると思っています。
この頃の学習の方針としては、とにかく「基礎徹底」を心がけていました。
参考書も極力講義形式で優しく書かれたものを使用し、コツコツと読みすすめる事をしていました。
 具体的な学習方法ですが、
数学は

物理は

化学は

英語は

をそれぞれ使って勉強を進めていました。

 英語はやや得意だったので、標準的な問題集を使って文法問題の勉強をしていましたが、それ以外の科目では
とにかく平易に書かれた物を選び抜いて、コツコツと学習を進めていました。

 「基礎強化入試数学」の2冊は、基本的な語句の知識や定理などを一通り頭に入れた後、
では実際に問題を解くにはどうしたらいいんだろうという時に、初歩から中級へ「ワンステップアップ」するのを
手助けしてくれる最良の本でした。
ステップアップを手助けする本なので、先にも言いましたが「基本的な語句の知識や定理」を頭にいれずに
これに取り掛かっても難しく感じると思います。
しかし、教科書に載っていることを一通り頭に入れさえすれば、すばらしい本へと変貌すると思います。
1学期のうちに苦手分野を潰していたおかげで、とてもスムーズにこの本へと進むことが出来ました。
そして私の数学への苦手意識を取り払ってくれた本でした。
両方とも旧課程のものですが、新課程では範囲外であるところを飛ばせば十分使えると思います。
が、新課程にはあって旧課程には無い部分は、違う本でカバーしなければなりません。

 物理・化学の「はじめからていねいに」シリーズは、おそらくこれ以上丁寧・簡単に書かれている本は
そうそう無いであろうというくらい、基礎から書かれたすばらしい本です。
問題を見ても、何からはじめていいかわからない状態であったこの二つの科目にある程度の見通しが
ついたのもこの本のおかげです。
化学には同様なタイプの本に、

もあります。
こちらも高い評価を受けています。
 物理の「解法の大原則」シリーズでは、実際に問題を解く際の方針を示してくれています。
「はじめからていねいに」から「大原則」へとつなげる事で、身に着けた基礎知識を、問題を解く道具として
しっかり使えるようになれると思います。

 この、「知識を問題解決に使えるようになる」というのは非常に大事で、たとえ良い知識を持っていたとしても
それを使う術を知らなければ持つ価値がなくなってしまうんですよ。スポーツや趣味なんかでも、いい道具を持っていただけでは
上手くなりませんよね。それを使いこなすための「技術」なり「知識」なりがあってはじめて、
いい道具の価値が引き出されるわけです。
受験勉強もそれと同じ。使う術を知らなければ、やはり問題は解けません。
こんな例があります。
あるテストをA君が受けました。その中でA君は、ある問題が解けませんでした。
テスト終了後に解説を見てみると、その問題は余弦定理を用いて解かれていました。
「なんだ、余弦定理なら知ってたのに」。A君は解説を見ながらそう思いました。
では、知っているにもかかわらず、なぜA君は解けなかったのでしょう?
それはやはり、「余弦定理の使い時を知らなかった」からに尽きると思います。
「こんな感じの問題がきたら余弦定理だ!」という、いわばパターン化されたものを身に着けていなかったのです。
知識はあるけれど、問題が解けない典型的な例です。
勉強している割になかなか成績の上がらない人は、おそらくこういったところで詰まってしまっているんだと思います。
そしてその「知識から道具へ」の変化の橋渡しをしてくれるのが、
「解法の大原則」であったり、「基礎強化入試数学」であったり、日頃の問題演習のたまものであったりするわけです。
夏休みにはこの

  • 知識を使える道具に変える

ことを目標に、日々学習に取り組んでいってもらいたいと思います。

 しかし、やはり夏休みの学習はそれ相応につらいものでありました。
1学期、勉強を開始する段階で苦しみを覚悟していたとはいえ、やはりそれでもこたえました。
私は塾や予備校には行かず、ずっと家で参考書を使って独学をしていたので、
孤独との戦いがまずありました。
それから、勉強が基礎的なこと中心であったため、「こんな事をしていて間に合うのだろうか」という
焦りのような、不安感もありました。
そういったプレッシャーや、「自分が寝ている間にも他の人は勉強しているのではないだろうか」という
疑心暗鬼から、寝ることが罪悪にも感じたりして、ストレスで一人泣いたりすることもありました。
 しかしある日、「焦っても、勉強ができるようになるわけじゃない。やるべき事をやっていくしかないじゃないか」と
ふと思った途端、一気に肩の荷が下りたような感じになって、気分が楽になった経験がありました。
「受験は、人より苦しんだ人が勝つ」なんてよく言いますが、こういう事なのかなと、苦しみぬいた先には
何か悟りのようなものが開けるのかなと思いました。
そして少し、人間的に成長したような気がしました。

夏休みは、目いっぱい苦しんでみてください。しかしその先にはきっと、何かしら道が開けているはずです。

第二回全統マーク模試

 夏休みも終盤に差し掛かった8月後半に、河合塾が行っているマーク模試を学校単位で受けました。
基本的に夏休みには基礎的な事を徹底していたので、難度のそれほど高くないマーク模試がこの時期にあったのは
今思えばありがたかったです。
このときの全国偏差値は、化学は元が低すぎたのでまだ低くはありましたが、軒並み偏差値50を超えるようになりました。
特に物理は、基礎的なことを抑えるだけで60近くまで偏差値が上がりました。
この模試から

  • 理科は基礎的な要素を抑えるだけでもかなりの力になる
  • 数学は「基礎知識の確認」→「知識の道具化」を始めてからやっと伸び始める

ということがわかりました。
1学期にサボっていたら、数学は依然偏差値40台のままだったでしょう。
「数学の力がつくまでには時間がかかる」とよく言われますが、まさにそのとおりだと思いました。
 英語については、文法を勉強していくにつれて長文を読むのも結構楽になっていきました。
やはり

  • 短い文でもいいから、毎日英語に触れ続ける

ことが一番大事なんだなと思い知らされました。
 そしてくどいようですが、模試の後は自分の弱点の確認を忘れないようにしましょう。
「弱点確認→克服」、この流れが効率アップには最適です。